どの色がオススメ?難易度や使い方、チャート式数学徹底解説
皆さんは数学の勉強はどの参考書を使ってますか?
色々な参考書があると思いますが、今回は数研出版さんのチャート式数学シリーズについてお話ししようと思います。
チャートシリーズって何?
これはもう言うまでもないかもしれませんが、チャート式数学は数研出版さんが出している数学の参考書で、いわゆる網羅系の参考書になります。
網羅系なので、このシリーズを攻略する=数学を攻略すると言っても過言ではありません。
もちろん入試向けの対策も必要にはなりますが、チャートを完璧にマスターすれば、あとは最適化だけの問題です。
チャートは学校でも採用される事が多く、学校で貰ったと言う人も多いんじゃないでしょうか?
それだけ多くの高校生がチャートを使っているわけですから、チャートをやりこめば一般の受験生に差をつけられる事はありません。
いろんな参考書があるので、どれを使って良いのか分からない…と悩む人も多いと思いますが、チャートを使って大失敗することはまずないので、安心して取り組める参考書かなと思いますね。
チャートシリーズの難易度は?
チャートと一言で言っても様々な種類があります。
良く使われているのは、赤・青・黄の3種類です。難易度順に並べると赤>青>黄で、普通科高校に通っている人であれば、黄色ならなんとかついていけると思います。
より基本的な内容からじっくりやりたいとか、非進学校の人(高校卒業後は就活とか専門に行く人が多い高校に在籍している人)はもう一つレベルを落とした白チャートを使うと良いでしょう。
赤チャートはかなりレベルが高く、ほとんどの人には必要ありません。これを使うのは数学が圧倒的に得意かつ数学が好きな人に限ります。もちろん、学校で指定された場合は仕方ありませんが、わざわざ自分で買う必要はないかな〜と個人的には思います。
青チャートは個人的にオススメで、最難関大を受ける人は必携と言ってもいいかもしれません。青チャートの知識さえ完璧に理解しておけば、最難関でも突破できるはずです。(つまり赤チャートは少々やりすぎかなと…)
あと、これは完全に個人的な趣味の話ですが、色味やレイアウトが好みです。そこ重要?と思うかもしれませんが、勉強する上で参考書の見た目やレイアウトはかなり重要ですよ。気に入らない書面を見続けるのは苦痛で、それがストレスになって最終的に勉強嫌いに…なんて事になっては本末転倒なので、レイアウトなどは必ず自分で確認してから購入するようにしてくださいね。
さて、少し話がそれましたが、次は黄チャートです。これは青よりも少し難易度を下げているので、理系の中堅や、文系の人にオススメです。数学が得意な人からすると少々物足りないかもしれませんが、最低限は揃っているので、共通テストレベルであれば十分対応できます。
ちなみにレベルが低いから黄チャートから青チャート、赤チャートに乗り換える!と言う人もいますが、個人的にはその必要はないと思っています。学校などですでに黄チャートが配布されているのであれば、基本的なところは黄チャートでマスターし、より高度な問題を解く必要がある人は、別の参考書で対応すれば良いと思います。
具体的な使い方は?
チャートはどのシリーズも基本構成は同じなので、以下は青チャートの例でお話します。他のチャートの場合、微妙に名称が違う場合もありますが、なんとなくわかると思います。
1.例題を解く
兎にも角にも例題です。例題には基本例題、重要例題、演習例題があり、難易度はコンパスマークで表記されています。チャートは今後何度も解き直す事になるので、まずは基本例題だけ、コンパスマーク3個までの問題だけ、といったスタイルで進めても構いません。特に塾などのサポートがない場合は、コンパス4、5などで詰んでしまい、そこから先に進めなくなる恐れがあります。そうなると今後かなり苦しくなってきます。
チャートはその外観からわかるように問題数もかなりあります。そのため、ノリだけで進めると結局攻略できない…なんて事になるので、注意してください。特に初学者の場合は思うように進まない事がかなりストレスになるので、あらかじめやる内容を決めてしまって、サクサク重視で進める事をオススメします。
2.例題を繰り返す
チャートには例題に対応した練習問題が用意されていますが、例題とほとんど同じなので、わざわざ解く必要はないです。
もちろん練習にはなるので、余裕があるなら解いても構いませんが、解答冊子が別になっている事もあり解きにくいです…学校や塾でチャートを使う事もあると思いますが、別冊解答が結構曲者で、本体とほぼ同じ厚みです。当然重量も同等にあるので、練習問題に手を出すか否かで重量が倍近く違います。重さとか関係なくね?と思う人もいるかもしれませんが、実際に持ち歩くとなると地味に効いてくるので、注意が必要です。
少し話がそれましたが、練習問題を解く時間があるなら例題を2回解いた方が実力はつきます。一度解いただけで、理解した!と誤解をする人がいますが、1回で完全に理解できる人は稀です。なんとなくわかっても、それを説明しろと言われた途端に言葉に詰まる人がほとんどです。もちろん理解と説明は厳密には違いますが、きちんと説明できないのに、完全理解した!と言い張るのは無理があります。現実を謙虚に受け止め、人に説明できるくらいまでしっかりと例題に取り組んでください。
3.辞書として利用する
解けない問題はともかく、チャートの全ての問題を何周も繰り返すのは現実的ではありません。
2.の段階で例題を説明できる段階まで繰り返した後は、チャートを辞書として活用してください。チャートは網羅系なので、大抵の問題の解法が載っています。そこで、入試問題を解く中で、分からない部分があったら逐一チャートで調べてください。
入試問題は難しく感じると思いますが、よくよく見てみると、基本問題の組み合わせに過ぎません。つまり入試問題を因数分解してみると、必ずチャートの例題に行き着くわけです。入試問題とチャートの行き来を何度もやっていると、そのうち、どの分野とどの分野が結びつきやすいのかが見えてくるはずです。この感覚は口頭で説明するよりも、実感してもらうのが一番わかりやすいので、騙されたと思って入試問題を分解し、チャートで復習というフローを繰り返してみてください。
チャートのサポート教材について
皆さん基本的にチャートなり他の問題集なり、演習をする際には大学ノートやルーズリーフを使っていると思います。そのノートは大事な財産になるので、大切に保存し、何度も見直しをして欲しいんですが、正直使いにくいと思います。問題を解くだけだと、問題文をチャート本体で確認しないといけないし、問題までノートに書くとなると手間だし…と言う人は多いんでは?
そんな皆さんには、チャートノートをオススメします!
チャートノートは数研出版さんが出している、チャートの公式サブ教材です。全ての例題が載っているので、わざわざ問題文を書く手間が省けます。分野ごとに分冊になっているので、取り回しも良好。別料金になるのでお金はかかりますが、余裕がある人は検討してみるのもありだと思いますよ。
まとめ
今回はチャートの使い方について解説しました。
まず最初にザックリで良いので自分の目標を決めた上で、レイアウトを見つつ自分に合ったレベルのチャートを選んでください。
使い方はシンプルで、ひたすら例題を解き、ある程度マスターできたら辞書として活用する。
以上です。
チャートはかなりの分量なので、挫折する人も多い参考書ですが、コンパスマーク3以下だけやるなど、難しい問題は後回しにして、サクサク進む事を意識しながら進めていくと良いと思います。
大変だとは思いますが、一通りチャートを終わらせれば、受験数学はほとんど完成したようなものなので、頑張っていきましょう!